uro3000’s blog

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5000年前


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前方に大きく突き出た目、高い鼻、巨大で垂れ下がった耳、耳の付け根まである大きな口。こんな形相の青銅仮面が発掘を進めるそばから次々に出土したのだから、現場に立ち会った誰もが度肝を抜かれたに違いない。 どれも幅130センチメートル以上、高さ60センチメートル以上と、特大なサイズだったから、なおさらである。 出土したのは仮面だけでなく、高さ260センチメートルにも及ぶ青銅立人像や高さ4メートル弱に及ぶ青銅神樹など、従来の古代中国遺跡から出土した文物とは明らかに性格を異にしていた。 これら不可思議な文物が発掘された場所は、四川省徳陽市広漢県の三星堆(さんせいたい)遺跡と同省成都市青羊区の金沙(きんさ)遺跡で、金沙遺跡の文物が殷王朝末期から春秋時代のものであるのに対し、三星堆遺跡の文物はそれよりもやや古く、3000年前から5000年前のものと推測されている。