uro3000’s blog

宜しくお願い致します。

トウモロコシ


f:id:uro3000:20241028233257j:image

バイオエタノールは、トウモロコシなどのデンプン質原料から作られる再生可能燃料で、地球温暖化対策や石油代替燃料として注目されています。トウモロコシがバイオエタノールの原料として利用されるのは、デンプンを多く含んでいるためです。バイオエタノールは、植物に含まれる糖分やデンプンを微生物によって発酵させて、蒸留して作られます。トウモロコシはでん粉含量が約65%で、残りの35%はたんぱく質、脂肪、繊維、ミネラルが占めています。発酵によってデンプン重量の1/2がエタノールに、残りの1/2が炭酸ガスとなります。バイオエタノールは、ガソリンと任意の濃度で混合して利用されることが一般的です。化石燃料と比べて二酸化炭素の排出量が少ないことから、自動車等の輸送用エコ燃料として期待されています。ただし、トウモロコシは食料でもあるため、燃料としての消費が増えた場合、食料価格の高騰を招くという問題があります。また、燃料作物の生産拡大が、森林伐採生物多様性の損失、土壌劣化、あるいは水質汚濁といった環境破壊を引き起こす恐れもあります。この問題を避けるため、木材やワラなど、食用ではないバイオマスを原料とする第2世代バイオエタノールの開発が進んでいます。